- 作図スピードをアップしたり、仕上がりを美しくする方法を知りたい!
- 基本は覚えたけど、すぐに取り入れられる時短のコツや小技はあるの?
本記事では、こんな疑問にお答えします。
一発合格に成功した私が実際に本試験で採用した作図スピードアップの『コツ・小技5選』をご紹介します。
結論から言うと、本記事でご紹介する時短の「コツ・小技」は下記の通りです。共感できるものがあれば取り入れてみてください。
- 30代一級建築士(26歳取得)
- ゼネコン建築職:年収800万
- 平均残業時間:約40時間/月
※本ページにはプロモーションが含まれます。
合格率を上げる時短の『コツ・小技5選』
基準線を描かない
是非とも習得をおすすめしたい図面を美しく仕上げるためのコツです。一般的な作図手順は「基準線→柱」の流れですが、初っ端から「柱」を描きます。
習得に練習が必要ですが、慣れてしまえば簡単です。基準線を描く手間がなくなるので、2,3分節約でき、間違いなく仕上がりが美しくなります。
画像で流れをご説明します。(※便宜上、柱を着色)
- エスキスで設定したグリッドの基準となる位置のみプロット
- 最上段の柱(オレンジ色)を作図
- オレンジ色の柱位置を参照して緑色の柱を作図
- くり返し
仕上がりの美しさが一目瞭然です。
※ただし、途中でズレたまま突っ走らないように十分注意してください。
フリーハンドは描く場所を決めて練習する
「フリーハンドにしなさい!」製図対策でよく言われる言葉です。スケッチが得意な人はラッキーですので、フリーハンドの精度を上げて本番にのぞんでください。
フリーハンドは定型的に描くパターンを決めておくことをおすすめします。例えば「家具 /トイレブース / 階段 / EV / 外構 / 駐車スペース / 配管スペース」等です。「こう来たらこう描く」というパターンを決めておくことでタイムロスを減らせます。
場所を選ばずに短時間で反復練習できるというメリットがあります。
仕上げ表現を決めておく
問題になりにくいものとして仕上げ表現があります。
例えば、アプローチやデッキなどの仕上げ表現です。ちょっとした工夫で時短になり、仕上がりが美しくなるので自分の表現を決めておいてください。
資格学校などで他の人の図面を見れる環境の場合は、仕上げ表現にも注目して良い表現を自分のものにしましょう。
断面図の切断位置はクランクOK
状況によって、切断位置をクランクさせることは問題ありません。なぜ問題ないと言えるのかというと、私が実際に本試験で採用して合格できたからです。
筆者が受けた平成30年設計課題の断面図の切断位置は下記の要件でした。
切断位置は、プールを含み、1階から3階の立体構成がわかる断面とする。なお、水平方向及び鉛直方向の省略は行わないものとする。
上記から、プールを含める必須条件に加えて、要求室の条件である3層吹抜で立体構成を伝える断面図が適切だと判断しました。ただし、あくまで直線がセオリーです。どうしても、という状況でなければ直線としてください。
切断位置に方位指定がなく要件を満たせる状況なら、時短のために短辺方向で切断して描くスパンを減らすことをおすすめします。
引き出し説明文を書く
ついつい後回しになるのが引き出し説明文です。標準回答例によりますが、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公開しているものにも記載があります。
では、なぜ引き出し説明文が必要なのか。それは、設計課題 Ⅱ要求図書の欄を見ると分かります。
上記のように、年度によって「必要に応じて」という一文があったりなかったりするので、普段から書く癖を付けておけば、つまらない減点を防ぐことができます。
あくまで重大なミスがないかのチェックが優先ですが、覚えておくと良いと思います。
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まとめ
限られた時間で一級建築士設計製図試験を突破するには、コツ・小技を積み上げて作図速度及び精度を上げていくことが重要です。
些細なことでも、本記事の情報がご覧いただいている方のお役に立ち、一級建築士設計製図試験の合格率を上げる一助になれば幸いです。応援しています。
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