【一級建築士設計製図試験】記述対策の基本 / 解答例まとめ

一級建築士設計製図試験

記述対策をしたいんだけど、解答例のまとめ集はないかな?

使い勝手の良い万能な用語ってどんなものがあるの?

本記事では、そんな疑問にお答えすべく記述対策として解答例まとめをご紹介します。

下記で章立てしているので、気になる分野をご覧ください。

・計画
・構造
・設備(空調設備 / 給水設備 / 給湯設備 / 排煙設備 / その他設備
・環境負荷低減(パッシブデザイン / アクティブデザイン)
・その他(災害 / 寒冷地 / 塩害 / 天井落下防止対策)

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【一級建築士設計製図試験】記述対策の基本 / 筆者の一発合格の「計画の要点等」の復元を公開

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解答例まとめ

使い勝手の良い用語を太字としています。それでは早速見ていきましょう。

計画

駐車場

・施設利用者用駐車場をまとめて計画することで、明快な歩車分離
・サービス用駐車場は2面道路を活用し、施設利用者動線と明確に分離

車寄せ

大型の庇を設けることで、降雨時に雨に濡れずに乗降
※建築面積に注意

吹抜け

・上部にトップライトを設けることで、自然採光を確保し、明るく開放的な空間
・北側に配置し、安定した自然採光を確保

中庭

建物中央付近に計画することで、中庭に面して配置した室に自然採光自然通風を取り込む

地階

・設備機器のメンテナンス性に考慮し、道路に近接した位置にドライエリアを計画
維持更新を考慮し、管理階段からアクセスできる計画

セキュリティ

・受付カウンターは施設全体を見渡せる位置とすることで、利用者の入退館が確認しやすい計画
受付カウンターは主出入口に近接した位置とすることで、居住者の出入りを確認しやすい計画
住宅部門専用EV各室のカードキーにより作動
・管理用出入口にナンバーキーを採用することで、鍵紛失時のセキュリティに配慮

避難

・2つの直通避難階段をバランスよく配置し、避難距離および重複距離が短くなるよう計画
・1階は、直通避難階段から道路までの避難距離極力短くなるよう計画
見通しのよい平面計画とすることで、初めての施設利用者でもわかりやすい明快な避難経路
・避難経路となる廊下は不燃材で仕上げ、火災時の安全な避難に配慮

防火区画

面積区画について、1,500㎡以内で水平区画を形成
竪穴区画について、階段、EV、吹抜けを区画し、開口部は特定防火設備で区画
・1階エントランスホールに設置した防火防炎シャッターには、くぐり戸を設け安全な避難経路を確保
・区画部分を貫通する配管類には所定の貫通部防火処理を施す計画

延焼のおそれのある部分

隣地境界線および道路中心線から、1階にあっては3m2階以上にあっては5m以内に含まれる外壁の開口部には、所定の防火設備を設置
・延焼のおそれのある部分の開口部は、網入りガラスとし、延焼防止に配慮

バリアフリー

・車椅子使用者用駐車場は、主出入口に近接した位置とし、利便性安全性に配慮
・敷地内通路および施設内は、段差がない計画
・廊下には防滑性のある床材を採用するとともに、手摺を設けることで安全性に配慮
・出入口、廊下、階段、EVなどについて、建築物移動等円滑化誘導基準準拠した計画とし、高齢者や障害者が使いやすいよう配慮
・高齢者にもわかりやすいサイン計画および色彩計画

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構造

構造種別

・構造種別は、建築物の規模および用途を考慮して、耐震性、耐久性、遮音性に優れる鉄筋コンクリート造

架構形式

・架構形式は、平面計画の自由度が高く、靭性能力に優れるラーメン架構

スパン割り

・スパン割は、X方向7m、Y方向6mの均等スパンとすることで、架構の安定性に配慮するとともに、柱1本当たりの負担面積が過大とならないよう計画
※スパン割の寸法は計画によって適宜変更
※一部スパン割りの寸法が異なる場合は「基本のスパン割りは、」に変更

耐震計画

・地震時に局所的な変形がおきないよう平面形状は極力整形に計画
・スラブレベルを極力揃えて、水平力を伝達しやすくする計画
・高い安全性を有する建物とするため、柱や梁の断面を余裕のある部材断面寸法で計画
・建物のねじれに配慮し、耐力を高めた配筋を採用

スラブ

・短辺方向の長さが4m程度になるように小梁を配置し、4辺固定スラブとなるよう計画することで、振動たわみを抑制
・荷重に配慮する室(屋上庭園等)では、スラブ短辺が2.5m程度になるように計画
・スラブが負担する荷重を梁に安全に伝達する計画

バルコニー

経済性意匠性を考慮し、片持ちスラブで計画
・片持ち寸法を2m以内とし、スラブをダブル配筋とすることで、ひび割れたわみに配慮

基礎構造(独立基礎)

・支持層が比較的浅く、地盤が良好と判断できるため、独立基礎を採用
・根切り等の掘削量および躯体量が少なく、経済性に優れる

基礎構造(ベタ基礎)

・重量の偏りによる不同沈下に対して安全性の高い、ベタ基礎を採用
・基礎スラブは、十分な厚さを確保することで、建物重量を安全に伝達できるよう配慮
・ピット内は配管ルート雨水貯留槽消火水槽に有効利用

基礎底板レベル

・支持層への確実な根入れと地下水位を考慮して設定することで、経済性および施工性に配慮

地盤改良

・掘削量や躯体量を少なくする等、経済性と施工性を考慮し、地盤改良を施した

無柱空間

・プレストレストコンクリート梁(500mm×1,200mm)を採用し、⻑期たわみひび割れを抑制
・同一種別とすることで、接合部での応力伝達を明快にするとともに経済性に配慮
・PC梁が取り付く柱のサイズを800mm×800mmとし、配筋量を増やして安全性に配慮

勾配屋根

剛性バランスがとりやすい切妻屋根で計画
・勾配方向を短辺方向にすることで、小屋の柱高さを抑え、構造安定性に配慮
・スパン中央を棟部とした対称型のラーメン架構とすることで、柱、大梁の応力の負担バランスが極力均等になるように配慮

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設備(空調設備 / 給水設備 / 給湯設備 / 排煙設備 / その他設備)

空調設備

単一ダクト方式

・展示室内の音環境を考慮して、ダクトに消音器を設置
給気は天井吹出し還気は床面付近の壁面から行う計画とし、空気循環に配慮
静音性を考慮し、住宅部門から極力離れた位置に空調機械室を計画

空冷ヒートポンプパッケージ方式(天井カセット型)

経済性エネルギー効率メンテナンス性に配慮し、空冷ヒートポンプパッケージ方式 天井カセット型を採用
・室内機ごとにリモコンスイッチを備え、個別操作性に優れる
・機械室を必要としないため、スペースを有効活用

空冷ヒートポンプパッケージ方式(床置きダクト接続型)

・天井高さが高い室(多目的室等)に、吹き出し能力が高い空冷ヒートポンプパッケージ方式 床置きダクト接続型を採用
・機器前面から吸気を行い、天井にスロット型吹出口壁面(天井懐)にノズル型吹出口を設置

全熱交換器

・排気と外気の温度(顕熱)および湿度(潜熱)を交換する全熱交換器を採用することで、外気負荷の低減を図り、空調エネルギーを削減
・排熱を回収し、その熱を給気部分で新鮮な外気に熱交換

給水設備

ポンプ直送方式

・ピーク時間帯における同時利用を考慮し、安定した供給ができるようポンプ直送方式を採用
災害時断水が発生しても貯留分の上水を取り出せる計画

水道直結増圧方式

建物用途および規模を考慮して、水道本管から直結するため水質が低下しにくい水道直結増圧方式を採用
・増圧ポンプを階段下に設置することで、スペースを有効活用

給湯設備

ガスボイラー給湯方式

ピーク時間帯における浴室の同時使用を考慮して、安定した給湯量を確保可能なガスボイラー給湯方式を採用
ボイラー、貯湯槽、循環ポンプが必要(屋外設置も可)
煙突が必要

空冷ヒートポンプ給湯方式

CO2排出量削減のため、空気を熱源とすし、省エネルギー性が優れる空冷ヒートポンプ給湯方式を採用

ガス瞬間式マルチ給湯方式

維持管理および更新に配慮し、給湯器毎の部分交換が可能なガス瞬間式マルチ給湯方式を採用

排水設備

・スラブを200mm下げ、スラブ上で配管することで、下階への漏水や排水音に配慮
排水用PSを水廻りに近接して計画し、合理的な配管ルート
十分な排水勾配を確保することで、適切な排水計画となるように計画
ゆとりのあるスペースを確保し、作業性の向上および将来の増設に配慮

電気設備

・受変電設備を1階に設けることで、外部高圧引込ルートが短くなるように計画
・EPSは効率のよい幹線ルートを確保するため、電気室に近接させ、各階同位置に計画
・EPSは保守点検がしやすいよう、管理部門の廊下に計画

消化設備

消防法に準拠し、全館にスプリンクラー消化設備を設置
消火ポンプを設け、床下ピットを消火水槽有効活用
消火器歩行距離20m以内に設置

排煙設備

自然排煙

・開閉機構がシンプルで、作動の信頼性が高く、保守点検が容易な自然排煙を採用
30m以内毎に外部に面する排煙窓を設置

機械排煙

・各階に排煙ダクトおよび排煙口を設け、屋上の排煙機により排煙

その他設備

維持管理

・機械室は外壁に面して設け、メンテナンスや更新に配慮
・屋上の設備スペースには、管理用階段からアクセスしメンテナンスを行う計画
・設備機器の周囲には、操作および点検が可能なスペースを確保

PS

各階同位置とすることで、配管ルートが短くなるように配慮するとともに各階に点検口を設け、メンテナンス性に配慮
・配管ルートが極力短くなるように、各階の位置ズレを1スパン以内に計画
・給排水用PSは水廻りに近接させ、横引き配管を極力短くすることで漏水対策
・横引き配管は、排水勾配が確実にとれるよう天井ふところを確保

騒音 / 振動

防振架台、防振継手を採用することで、騒音および振動に配慮

損傷防止

・主要な設備機器には免震架台を採用し、可とう継手を用いて地震時の変位に対応
・その他の設備機器は、設備基礎にアンカーボルトで固定し転倒防止対策

地階の設備スペース

・受水槽室、電気室は漏水による事故を防止するために、上部に配管や水廻りを避けた計画
・やむを得ず水廻りなどを上部に計画する場合は、防水パンにより防水処理

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環境負荷低減(パッシブデザイン / アクティブデザイン)

パッシブデザイン

Low-E 複層ガラス

Low-E 複層ガラスを採用することで、開口部からの熱の流出入を低減させ、空調負荷を抑制

自然採光

・利用者居室や共用部に開口部を設けることで、自然採光を促進し、日中の照明使用率を低減

自然通風

・利用者居室や共用部に開口部を設けることで、自然通風を確保し、中間期の空調負荷を低減

屋上緑化

・屋上緑化ユニットを採用することで、屋根面からの日射熱の低減水分気化による冷却効果(蒸散効果)により空調負荷を抑制

庇 / ルーバー

南面に庇と水平ルーバー⻄面に垂直ルーバーを設けることで、日射遮蔽に配慮し、空調負荷を低減

吹抜け上部トップライト

・吹抜け上部に開閉可能なトップライトを設けることで、自然採光を確保しつつ重力換気による通風を促し、照明使用率および中間期の空調負荷を低減

アクティブデザイン

太陽光発電

補助電気エネルギーとして利用することで、電力負荷を低減
・発電効率を向上させるため南向きに設置し、パネル傾斜角度は年間最適傾斜角で設置

地中熱

・地中に埋設したアースチューブにより熱交換を行った外気を、空調機に接続することで、年間を通して安定した地中熱を利用し、冷暖房における電力消費量の削減

井水

・ポンプアップした井水を雑用水として利用し、水道使用量を削減
・屋上緑化の散水に利用し、水道使用量の削減

光熱費の削減

節水型衛生器具を採用し、水道使用量を削減
全熱交換器を設置し、空調負荷を低減することで、電力使用量を削減
・消費電力の少ないLED照明を採用し、電力使用量を削減
・便所や倉庫の照明を人感センサー付きとすることで、消し忘れを防止し、省エネルギーを図る

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その他(災害 / 寒冷地 / 塩害 /天井落下防止対策)

災害

・受水槽に緊急遮断弁を設け、災害時に槽内の水が保たれる計画
・停電時に最低限必要な照明、防災、防犯設備が機能するよう非常用自家発電機を設置
防災備蓄倉庫を設け、災害時でも居住者の生活を継続できる計画

寒冷地

・敷地内通路には、ロードヒーティング設備を設け、安全性に配慮
・窓廻りにヒーターを設置することで、結露コールドドラフトに対策
・屋外埋設の給水管は、凍結深度以下とすることで、給水の凍結防止に配慮

塩害

・塩害に対する耐久性を向上させるため、コンクリートのかぶり厚さを十分に確保し、中性化に対策
・設備機器は、防錆対策が施されたものを採用
・主要機器は屋内に設置し、屋外に設置する機器は極力潮風が当たらないよう配置

天井落下防止対策

・天井構成部材の重量は20kg/㎡以下
・壁との間に60mm以上の隙間
・吊り材は1本/㎡以上となるよう適切に配置し、振れ止めとして斜材を設置
・吊り材の⻑さは3m以下

筆者の復元図面を公開

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まとめ

記述対策は、キーワードを蓄え、その意味を理解し、つなぎ合わせて自然な文章を構築することが大切です。

解答例の丸暗記は、ニュアンスの異なる出題に即時対応できなくなるのでNG行為です。

些細なことでも、本記事の情報がご覧いただいている方のお役に立ち、一級建築士設計製図試験の合格率を上げる一助になれば幸いです。応援しています。

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