- 試験後に復元図面を描くよう言われたけど、描くべきなの?
- 資格学校がやっている復元会に行って描くべき?
- 自分で描いてもいいの?
結論から言うと『復元図面』は描くべきです。本編で詳しくご説明します。
併せて、一発合格に成功した私の復元図面を公開しますので「こんな感じなんだなぁ」というイメージにお役立てください。
※2018年(平成30年)設計課題「健康づくりのためのスポーツ施設」であることをお含み置きください。
- 30代一級建築士(26歳取得)
- ゼネコン建築職:年収800万
- 平均残業時間:約40時間/月
※本ページにはプロモーションが含まれます。
復元図面とは
試験終了後、「提出図面と極力同じように描き起こしたもの」それが「復元図面」です。資格学校によっては試験終了後に復元会なるものを開催しており、私はそれに参加して復元しました。
復元会については、資格学校の態度含め是非を問う意見が多々あります。是非については後述します。
復元図面は描くべきか
冒頭述べた通り、復元図面は描くべきです。
では、何故描くべきなのか。
それは残念ながら不合格となってしまった時に、落ちてしまった理由を分析できる最も有力な武器となるからです。自己分析のみならず、他の人に見てもらい、より客観的な意見から改善すべき能力を割り出すことも可能となります。
めでたく合格できた時には知の共有に役立ちます。言葉だけでなく、具体的な成果品があると説得力が違いますよね。
復元会で描くか、個人で描くか
復元会で描くメリット・デメリット
メリットは、記憶が新しい当日中に提出図面に近いものを再現できることです。
試験後はゆっくり休みたいところですが、後日に描こうと思っても間違いなく記憶に補正がかかり、無自覚に提出図とは異なる図面が完成します。言うまでもなく、復元図面は提出図面に近いほど価値のあるものになります。
デメリットは、資格学校に復元図面原本を回収されることです。
資格学校は「復元会に来て図面を提出することは当然の義務」というような態度です。これが冒頭に述べた復元会の是非です。
原本は回収され、手元に残るのは後日渡されるA3コピーです。学校の立場としては「受かった図面 / 受からなかった図面」の情報収集をしたいのは分かりますが、上記態度に加え、生徒の資産である成果品の原本を当然のごとく回収するのは、素直に了承できるものではありません。
当時、私は原本を回収されることを知りませんでした。復元会に行く前に、回収されることを知っているか知らないかでは心持ちが大きく変わります。
個人で描くメリット・デメリット
メリットは、復元図面原本が手元に残ることです。
復元会で後日渡されるA3コピーとでは見やすさが大きく異なります。また、自分でペース配分できるため、試験終了後は長期間頑張った自分を労うことができます。
デメリットは、意思がないと、ずるずる日が経ってしまうことです。
記憶は多少薄れるものの、試験終了後2,3日程度で描ければ全く問題ないです。建築業界にいるあなたは多忙な日々を過ごしていることでしょう。「明日やろう」の連続は避けたいところですね。
一発合格の復元図面
それでは、筆者の復元図面を公開します。
試験本番で気を付けたのは、練習したことだけを発揮したことです。調子に乗って経験がない新しいことをやらないようにしました。
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まとめ
復元会で描くか、個人で描くかは両方にメリット・デメリットがあります。
自分を律する自信がない方は、復元会で描くのはありです。ただし、復元図面原本が回収されることは知っておいた方が良いです。(そもそもは資格学校の態度に問題がありますが。)
筆者の場合、おそらく個人的に描こうと決めても、結局ずるずると日が経ってしまっていたはずなので、復元会に行って良かったと思います。
また、復元図面原本が不要と考える方も、全体と部分の写真を撮って置くこと強くおすすめします。
個人で描く場合は、是非強い意思をもって完成させてください。当日中に描ければ、それは本当に凄いことだと思います。
些細なことでも、本記事の情報がご覧いただいている方のお役に立ち、一級建築士設計製図試験の合格率を上げる一助になれば幸いです。応援しています。
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