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2024年版【一級 / 二級建築士設計製図試験】一級建築士おすすめのA2平行定規 / 徹底比較

一級建築士の合格ノウハウ
  • 急いで準備したいけど、平行定規って何を選べばいいの?
  • そもそも中古品の購入や借りるのはありなの?

本記事では、こんな疑問を下記の章に分けてわかりやすくご説明します。

平行定規の悩みを99%解消できる内容となっていますので、是非最後までご覧ください。

こんな人におすすめ
  • 機種毎の特徴と一級建築士おすすめの平行定規を知りたい人
  • 新品を買うか中古品を買うか、はたまた借りるか悩んでいる人
  • 平行定規の機能をおさらいしたい人
筆者のプロフィール
  • 30代一級建築士(26歳取得)
  • ゼネコン建築職:年収800万
  • 平均残業時間:約40時間/月

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一級建築士おすすめのA2平行定規 / 徹底比較

ステッドラー マルスライナー 960A2【悩んだらこれ、筆者採用】

「機能性 / 信頼性 / コスト」等、総合力が優れるステッドラー マルスライナー 960A2です。マルスライナーは平行定規の先駆けで、指定機としている学校もある信頼性の高い機種です。

作図に必要な機能を追求したシンプルな造りで馴染みやすい。私も採用した平行定規で経験からおすすめできます。

スケールブレーキがネジ式でスケール右側面に。スケールブレーキが右下に付いている他製品は、ツマミ操作の手の移動が積もって時間ロスになる場合も。

おすすめの製図道具はこちら

コクヨ トレイザー平行定規 ビニール製図板 A2【最軽量、コスト◎】

コクヨ トレイザー平行定規 ビニール製図板です。本機種が優れているのは、最軽量の2.4kg / 値段の安さ / スケールブレーキがスケール側面に設置されている点です。

最軽量を実現できている理由は、盤面にマグネットを採用していないから。コクヨは「ビニールタイプ / マグネットタイプ」をラインナップしています。

「マグネットタイプ」にはマグネットプレートで用紙を貼り付けることができますが、「ビニールタイプ」は貼り付けができません。

マグネットプレートは作図用紙がズレる心配があります。製図試験で使用する人はほとんどおらず、ドラフティングテープで固定する人が大多数のため問題ありません。

ムトー ライナーボードUT-06 / UM-06N8【上位機種は性能◎、ブラックカラー】

ムトー ライナーボードUT-06 / UM-06N8です。UM-06N8はシンクロベルトが最たる特徴です。さらに、前モデルのUM-06N7より400g軽量化されています。UT-06は、高級感を残しつつ、必要な機能を残した軽量化モデルです。

傾斜脚と裏面に滑り止めのゴムが付いています。万が一にも平行定規はズラしたくないので、机と平行定規はドラフティングテープでしっかり固定することをおすすめしますが、より安定して作業できる仕様です。スケールブレーキはレバー式で、右下の鉛筆受けの中にあります。

ムトーはブラックのカラーリングが特徴的です。ファッションと同じで自分の気持ちが上がる機種を選ぶのも大切です。

ドラパスボードDXM-601

ドラパスボードDXM-601です。正直、本機種は取り分け目立った特徴がありません。

ステッドラー マルスライナー 960A2と似た性能で、スケールブレーキがネジ式でスケール右側面に付いています。マルスライナーより200g程軽いですが、参考価格はこちらの方が高い印象です。

本体性能ではないですが、ポートフォリオというハードケースが特徴的です。(ソフトケースもあります。)ハードケースはマストという場合には選択肢としても良いかもしれません。

MAX 平行定規 MP-400FLⅡ

MAX 平行定規 MP-400FLⅡです。レモン画翠さんオリジナル平行定規であり、安定性に加え修理保証等も充実しています。

三角スケール装着可能グリップや線が見えやすいスモークグレー色のスケールが特徴ですが、決定打になりにくいと感じます。

資格学校が斡旋する製図道具セットに組み込まれているため、最も使っている人が多い印象です。

新品を買うか中古品を買うか、はたまた借りるか

結論から言うと新品の購入を強くおすすめします。

「おそらく試験後は使わないのに3万円、、ただでさえ資格学校で金銭面が厳しいのに追い討ちか。。」そう考える方は少なくないでしょう。

ですが、生活に支障が出る資金状況でなければ極力新品を購入することをおすすめします。理由は後述します。

また、資格学校が斡旋する製図道具セットは、最低限必要な道具を一気に入手できるメリットがありますが、使い勝手がいまいちな物やそもそも不要な物があります。

結局買い足して「トータルで見たら最初から単品で買っておいた方が安かった」なんてこともけっこうあります。

中古品購入の懸念点

前提として、中古品を否定するつもりはありません

使わなくなった物を必要としている方に譲るのは大賛成ですが、平行定規に関しては懸念点があることは理解しておくべきです。

CHEAK
  • 性能不良があるかもしれない
  • 梱包が丁寧だとは限らないため、輸送中に不備が出る可能性がある

性能不良があるかもれない

悪意を持って不良品を販売する人はほとんどいないと思いますが、出品者にとって支障ない事でも、購入者にとっては気になるポイントとなる可能性があります。

例えば「スケールの動きのスムーズさ / スケールブレーキの効き」等です。

見えない部分の消耗で、出品者と購入者で認識している性能に違いがあるかもしれません。

梱包が丁寧だとは限らないため、輸送中に不備が出る可能性がある

出品者によっては梱包が丁寧ではない可能性があります。出品経験が少ない場合も同様で、梱包に慣れていないかもしれません。

中古の購入を決断する場合は、商品状態だけでなく、出品者の実績と評価を必ず確認しましょう

借りる場合の懸念点

CHEAK
  • 相手に手間をかけてしまう
  • 性能不良があっても借りている手前どうしようもない
  • 落ちた場合、次年度も借りられるか分からない

相手に手間をかけてしまう

受け取りに伺うとしても相手に何らかの手間をかけてしまいます。

性能不良があっても借りている手前どうしようもない

私の体験談です。借りた平行定規のスケール部分がしなっており、とても使える状況ではありませんでした。

経年劣化なのか保存方法なのか、定期的に使う機会がないため気付かなかったのでしょう。結局、新しいものを購入することにしました。。

落ちた場合、次年度も借りられるか分からない

残念ながら合格を逃してしまった場合、次年度も借りられるかは分かりません。貸主の都合が最優先ですよね。

新品の購入

新品の購入がおすすめなのは下記理由です。

CHEAK
  • 予定通り届き、性能不良の心配がない
  • リセールバリューが高い

予定通り届き、性能不良の心配がない

当たり前のことですが、スタートダッシュが重要な製図試験に置いては絶大なメリットです。

さらに、自分の意思で機種を選択できるため、残念ながら落ちてしまった場合でも平行定規に関する後悔が残りません。

中古品や借り物に性能不良がある状態で不合格となってしまったら何だかモヤモヤしますよね。。

リセールバリューが高い

新品が最も安心安全ですが、コスト優先で中古需要が高いのも事実です。同様に、設計製図試験が終わると三角定規やテンプレートなども使わなくなります。

メルカリの場合、そういった製図道具セットが2万円程度で取り引きされています。平行定規単体では1万円から1万5千円程度が多い印象です。つまり、将来的なバックを考えると単純に3万円の支出とはならないのです

丁寧に使い、使わなくなったら必要としている方に譲りましょう。発送中に品質を落とさないよう丁寧な梱包もお忘れなく!

機能について

レモン画翠さんの素晴らしい比較一覧表で、項目を抜粋しながら分かりやすくご説明します。

引用:レモン画翠

重さ

重さが影響してくるのは持ち運びです。資格学校の通学時に効いてきます。軽量を売りにしている機種でも2.4kg程度あるため、いずれにせよ通学時には覚悟が必要です。

スケールブレーキ

スケールブレーキとは、スケールを固定するツマミで、形状はネジ式かレバー式の2種類があります。スケールブレーキは機種による違いがあるため、確実に場所や形状を確認しましょう

ネジ式は巻いてスケールを固定します。スケール側面に付いているため、手の移動を省力化できます。

レバー式はワンタッチで固定できるため、直感的に操作することが可能です。レバー位置は右下の鉛筆受けの中、または外にあるものがあります。

レモン画翠 平行定規 比較一覧表 スケールブレーキ ネジ式
【ネジ式】ステッドラー マルスライナー 960A2(引用:レモン画翠)
レモン画翠 平行定規 比較一覧表 スケールブレーキ レバー式
【レバー式】LEMON平行定規 MP-400LGⅡ(引用:レモン画翠)

フローティングの高さ

フローティングの高さとは、スケールと用紙の隙間を示しています。

スケールのスライド時に用紙を汚さないための隙間があり、その高さを調整できる機能です。調整可能高さの数値は異なりますが、全ての平行定規に備わっています

基準線調整

基準線調整とは、用紙とスケールを平行に調整するための機能です。

図用紙を貼り付け時、手作業のためどうしても若干ズレてしまう場合があります。そのズレをスケールで調整する訳です。調整可能な数値は異なりますが、全ての平行定規に備わっています

傾斜角度

傾斜角度とは、背面に付いているスタンドで平行定規本体の角度を調整する機能です。

例えば、ステッドラー マルスライナーの場合、0°・6°・9°に切り換えが可能です。全ての機種が3段階調整ですが、一番低い角度で使用している人はほとんどいないので、実質2つの角度をご自身の身長によって選びます。

スケール駆動方式

スケール駆動方式には、ワイヤー駆動方式シンクロベルト方式があります。

シンクロベルト方式は、ムトーの上位機種であるライナーボードUM-06N8のみが採用しており、他機種はワイヤー駆動です。駆動部分にシンクロベルトを採用しているので、適度な重さと安定感があり、静音性も獲得しています。

スケール倒立

スケール倒立とは、文字通りでスケールが90°に立つ機能です。用紙の貼り替え時、清掃時に便利な機能です。全ての平行定規に備わっています

レモン画翠 平行定規 比較一覧表 スケール倒立
【スケール倒立】(引用:レモン画翠)

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まとめ

いかがでしたでしょうか。まとめは下記となります。

・機能性、信頼性、コスト等を総合的に評価するなら
「ステッドラー マルスライナー 960A2

2.4kg、コストパフォーマンス◎
「コクヨ トレイザー平行定規 ビニール製図板 A2」

・唯一のブラックカラー、上位機種は性能◎
「ムトー ライナーボードUT-06 / UM-06N8」

些細なことでも、本記事の情報がご覧いただいている方のお役に立ち、一級/二級建築士設計製図試験の合格率を上げる一助になれば幸いです。応援しています。

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